S1000RRの高価買取のポイント
2009年、従来のBMWの設計思想・概念から逸脱し、World Superbike Championship(スーパーバイク世界選手権)へ参戦するため、BMW初のスーパースポーツモデル(SSモデル)として【S1000RR】が誕生しました。
レース参戦用のマシンとして開発されているのでこれまでのBMWと違い、国産モデルのSS系に近い並列4気筒エンジン・チェーン駆動やフロントの倒立サスペンションを採用しています。
2010年から市販化が開始され、その後も早いスパンで熟成を重ね2019年発売開始の現行0E21型で早くも5世代目にあたります。
2020年には初の”Mモデル”である【M1000RR】が登場し話題となりました。
初代S1000RR(0507型)は、チタン製のバルブやロッカーアーム、トラクションコントロール、レースABS、オートシフターや用途によってのモード切替、更にはフルパワー化することにより190馬力を超えるなど、ドカティや日本メーカーのスーパースポーツモデルを超え得る高性能マシンに仕上がっており、瞬く間に人気モデルとなりました。
登場以来多くの人々を魅了しているBMWを代表するSSマシンです。
S1000RRはサーキット走行等、マシンの性能を最大限に活かすことを楽しむ方々に特に人気の高いモデルなので、社外のマフラーやサスペンション、ステップ等のカスタムがされていることが多いです。
バイクワンではこのような走りに特化したカスタムに対して高く評価しており、通常の査定にプラスしての買取金額のご提示が可能です。
さらに、排ガス規制等の関係から純正部品も保管していただき、併せての査定であれば尚、良い評価が可能になります。
また、転倒・事故をしてしまった状態に関しても、当社独自の販売ルートにより高価での買取が可能ですので、キズ等は直さずにそのままの状態でご相談くださいませ。
S1000RRシリーズの売却をご検討の際には是非当社へご相談をしていただければ、お客様にとって気持ちの良いお取引ができる様、スタッフ一同心よりご対応させていただきます。
S1000RR初代【0507型】、2世代目【0524型】、3世代目【0D10型】、4世代目【0D50型】、最新型【0E21型】の最新の買取相場を知りたい方は弊社【オンライン自動査定】をご活用ください。
S1000RR買取実績_1
車種名 | S1000RR Mパッケージ |
年式 | 2020年 |
型式 | 2BL-S10AA |
車台番号 | WB10E2101LZ****** |
車体色 | HPモータースポーツ |
走行距離 | 9,200㎞ |
程度 | エンジンサビ、カバーキズ、ラジエターサビ/フィン凹み、Frフォークアウターキズサビ、インナー下キズ、ホイールキズ、ブレーキディスク減り、タイヤ溶け、カウルキズ、タンクキズ、テールキズ、スイングアームキズ、マフラーサビキズ小、エキパイキズサビ、フレームサビ小、シートレールキズ、ステップキズ |
カスタム | アクラポヴィッチマフラー、カーボンパーツ、スライダー、スクリーン※純正パーツ保管無し |
買取相場 | 180万円~200万円 [!最新買取相場をcheck!] |
S1000RR買取実績_2
車種名 | S1000RR |
年式 | 2014年 |
型式 | S1000RR |
車台番号 | WB1052402EZ****** |
車体色 | レーシングレッド/アルピンホワイト |
走行距離 | 1614㎞ |
程度 | エンジンサビ、ラジエターサビフィン凹み、Frフォークインナー下サビ、ホイールキズサビ、ブレーキサビ、カウルキズ、タンクパッド付、スクリーンキズ、スイングアームサビ、チェーンサビ、ミラーキズ、マフラーキズサビmエキパイサビ、フレームキズ小/変色、スタンドキズ小 |
カスタム | ステップ、スクリーンETC装着 |
買取相場 | 115万円~140万円 [!最新買取相場をcheck!] |
S1000RR買取実績_3
車種名 | S1000RR |
年式 | 2011年 |
型式 | S1000RR |
車台番号 | WB1050706BZ****** |
車体色 | アルピンホワイト/マグマレッド/ブルーメタリック |
走行距離 | 4220㎞ |
程度 | エンジンサビ、ラジエターサビ、Frフォークアウターサビ、インナーサビ、ステムサビ、トップブリッジキズ、ホイールキズ小多、ブレーキサビ、タンクキズ、テールキズ、チェーンサビ、ミラーキズ、エキパイキズサビ、フレームサビ小、ステップキズ、スタンドキズ |
カスタム | – |
買取相場 | 100万円~125万円 [!最新買取相場をcheck!] |
S1000RR買取実績_4
車種名 | S1000RR |
年式 | 2010年 |
型式 | S1000RR |
車台番号 | WB1050708AZ****** |
車体色 | ミネラルシルバーメタリック |
走行距離 | 19,000㎞ |
程度 | エンジンサビ、オイル漏れ小、ラジエターサビ/フィン凹み、Frフォークアウターサビ小、ステムサビ、ホイールキズ、ブレーキサビ、タンクキズ、シートキズ、テールキズ、Rrサスサビ、マフラーサビ、エキパイサビ多/変色、フレームサビ、シートレールキズ、ステップキズサビ、スタンドキズ |
カスタム | リアフェンダーレス、スライダー、レバー、ハンドルエンド、ETC |
買取相場 | 75万円~95万円 [!最新買取相場をcheck!] |
S1000RR買取実績_5
車種名 | S1000RR |
年式 | 2013年 |
型式 | S1000RR |
車台番号 | WB105240XDZ****** |
車体色 | サファイア・ブラック・メタリック |
走行距離 | 不明㎞ |
程度 | カウル破れ大、ホイール歪み、ハンドル折れ、シートレール歪み、欠品パーツ多数 |
カスタム | – |
買取相場 | ~40万円 [!最新買取相場をcheck!] |
S1000RRとは
2009年、WSBK(スーパーバイク世界選手権)に出場すべく、新開発の直列4気筒エンジンを搭載したスーパー・スポーツ・モーターサイクル【S1000RR】が誕生、翌年の2010年に市販化され【0507型】が登場しました。
従来の”BMWらしいオートバイ”とは違い、国産SSと同等の仕様であるアルミツインスパーフレームや湾曲したスイングアーム、直列4気筒エンジン、テールアップ・ノーズダウンのシルエットを採用し、国産4メーカーと肩を並べるほどの高い性能技術と走行性を備えての登場でした。
フロントマスクとサイドフェアリングの左右非対称なデザインで”BMWらしさ”を演出し、デザイン性の高さで2011年、シカゴ・アテネウム建築デザイン・ミュージアム主催の「2010年グッドデザイン賞」を受賞しています。
搭載する新開発直列4気筒エンジンは各シリンダーに備えられる軽量チタン製インテーク・バルブとエグゾースト・バルブを軽量コンパクトなシングル・カム・フォロワーを介して操作し、インターミディエイト・ギヤにより駆動されるカムシャフト駆動用のチェーンとの組み合わせることで安定した回転数と精確なバルブ・タイミングを実現。
エンジン単体で59.8kgの軽量コンパクトに仕上がっています。
その他、アルミニウム製タンクやスイングアームを採用し徹底した軽量化を図り、600ccクラス並のスリムさを備えつつ、人間工学に基づいたライディングポジションによりライダーの体格に制限なく扱いやすく、
レースABSやDTC(ダイナミック・トラクション・コントロール)、そして3+1の走行モードの搭載によりあらゆる状況に応じて適した走行性能と安全性を兼ね備え、登場から瞬く間に幅広い層から支持を得ました。
2012年、早くもモデルチェンジが行われ【0524型】が登場しました。
先代モデルに磨きをかけ、より最適化したライディング・ダイナミクスをコンセプトに、
スロットル特性を調整し、繊細なレスポンスを実現、
倒立フォークは内部構造を一新しより幅広いダンピング調整を可能とし、
ステアリング角、オフセット、スイングアームのピボット位置、フォークの突き出し量、サスペンションストラット長を一新、ジオメトリーの見直しによりハンドリング性能およびステアリング精度も向上しています。
デザイン面ではサイドフェアリングに変更が入り、よりアグレッシブでスポーティーなものとなり、このモデルからウイングレットが装着されデザイン性だけでなく空力特性も向上、
サーキット走行だけでなく日常使いにも使える懐深いマシンへと進化しました。
2015年、モデルチェンジが行われ3代目にあたる【0D10型】が登場しました。
今回のモデルチェンジではエンジンからフレームまで大幅に変更が加えられています。
エンジンでは、シリンダーヘッドのダクトのジオメトリーの見直し、新開発インテークカムシャフトや軽量化したインテークバルブ、さらにエアボックスの容量の見直しや短縮したインテークダクト、電子制御スロットルを採用したインテークシステムにより、効果的な混合気形成を行います。
エキゾーストシステムではフロントサイレンサーを廃止し軽量化したことで、最大トルクは従来比で+3Nmの113Nm、最高出力は+31kW(43ps)の146kW(199ps) を発揮します。
フレームでは剛性と柔軟性のバランスを最適化した軽量フレームを採用し従来比で-2kgの204kgを実現、限界付近でのハンドリングを改良したサスペンション・ジオメトリーを採用し、HP4で定評のある電子制御サスペンション「ダイナミック・ダンピング・コントロールDDC」を標準装備としました。
※DDC非装着車両は注文生産。DDC、グリップヒーター、LEDターンインジケーター非装着、鍛造ホイールを装着。
安全面では最適なセットアップが行われたレーシング・サーキット用Race ABSが標準装備とされ、オートマチック・スタビリティ・コントロールASCに加え、バンク角センサーおよび±7段階で微調整が可能な「ダイナミック・トラクション・コントロールDTC」を搭載、
さらにクラッチ操作無しに瞬時にシフトアップ/ダウンを可能とした「HPギアシフト・アシスタントPro」も標準装備となりました。
走行モードは「レイン」「スポーツ」「レース」に加え、「ライディングモードPro」である「スリック」「ユーザー」の計5種類のモードが選択可能になりました。
また、「ライディングモードPro」ではより完璧な発進加速のためのローンチ・コントロールとピット・レーン・リミッターが使用可能となり、日常走行からスポーツ走行まで優れた走行性能を誇ります。
2016年、BMWグループ創立100周年を記念して「BMW Motorrad Celebration Edition」が200台限定で発売されました。
BMWブランドを象徴するホワイトのボディカラーにブルーとレッドのラインが入る特別色が採用され、BMWブランドのスポーティーさとスタイリッシュさが表現されています。
2017年、ユーロ4に適合した【0D50型】が登場しました。
欧州における新排ガス規制であるユーロ4に適合させたエキゾーストシステムを搭載したことにより、エンジンスポイラーの形状が変更されています。
2019年、フルモデルチェンジが行われ【0E21型】が登場しました。
従来のアシンメトリーデザインから一変してシンメトリーデザインを採用し、最適なエアロダイナミクスを実現しています。
搭載される新開発並列4気筒エンジンは先代モデル比で-4kgの軽量化を実現。BMWシフトカム・テクノロジーを新採用し、燃焼室に空気を送り込み吸気バルブの開閉タイミングと開閉量を制御することで燃焼効率を上げ、低中回転域での出力を向上し最高出力は先代モデル比で+8PSの207PS、最大トルクは113Nmを発揮します。
フレームは新開発アルミ合金製ブリッジフレーム「フレックスフレーム」を採用し、横幅を抑えるとともに先代モデル比で-1kgの軽量化を実現。
燃料タンクとシート周辺の形状変更により、スリムさが増したことでサポート性とグリップ性が向上しています。
リアサスペンションには新たにフル・フローター・プロが採用され、より柔軟で優れたハンドリングとコントロール性を備えました。
走行モードには「レイン」「ロード」「ダイナミック」「レース」の4つのモードを標準装備とし、バンクさせたままブレーキをかけた際の安全性を向上するABS Pro、DTCウィリー機能付きのダイナミック・トラクション・コントロールDTCが搭載され高い制御機能を備えています。
そして、BMW Motorrad としては初Mモデルとして”Mパッケージ”がラインアップし、話題となりました。
カラーリングは専用カラーのモータースポーツカラーが採用されています。
Mカーボン・ホイールやより細かい設定が可能なライディングモードPro,軽量バッテリー、リア車高調整およびスイングアーム調整機能付きサスペンションキットが搭載され、重量も-3.5kgとなる193.5kgを実現しています。
2023年、新型モデルS1000RRが発表されました。
新採用されたフロントフェアリングに装着されたウイングレットは最大で17.1kgのダウンフォースを発生させ、フロント荷重を速度に応じて増加させることを可能とし、このフロント荷重が増すことで加速時のウィリー傾向を相殺、トラクション・コントロールシステム制御を減らすことで瞬時の加速を可能としました。
リアセクションにはハンプカバーを装着したデザインを採用しさらにダイナミックでスポーティーな印象に仕上がっています。
搭載するエンジンは先代モデル搭載の並列4気筒エンジンをベースに改良を行い、使用可能回転数範囲を大幅に広げ最高回転数を14,600rpmとし、最高出力は先代モデル比で+3PSの210PSを発揮します。
また、スプロケットの歯数を変更し二次減速比をショート化することですべてのギアでリアのトラクションを向上しています。
フレックスフレームはサイドエリアにいくつかの開口部を設けること横方向の柔軟性を最適化し、ステアリング・ヘッド角をフラットに、トリプルクランプのオフセットを減少することでライディング精度をさらに向上させながらもフロントのフィードバックが伝わりやすくしました。
電子制御面では、ABS Proにブレーキ・スライド・アシスト機能を追加し、ステアリング・アングル・センサーを利用して速度を維持したままコーナーに滑り込むブレーキング・ドリフトに対して、ドリフト角度を設定できるようになりました。
更に、ダイナミック・トラクション・コントロールDTCにスライドコントロール機能を追加し、こちらもステアリング・アングル・センサーを利用しカーブ時においての加速時のプリセット・ドリフト角度を選択可能としました。
設定した角度までカーブから加速する際のリアのスリップを許容し、リアドリフトを可能としながらスリップを減らすことで走行安定性を高めています。
この他、レーススタート時を積極的にサポートするローンチ・コントロールやあらゆる作動域でのシフト変更を可能としたシフト・アシスタント・プロ、坂道での発進をアシストするヒル・スタート・コントロールを装備し、日常使いからスポーツ走行まで幅広く優れたライディング性能を備えています。
S1000RRモデル変遷
S1000RRスペック詳細